12月誕生石 -タンザナイト-

12月誕生石 -タンザナイト-

12月の誕生石タンザナイトに込められた意味とは?
宝石言葉・特徴についてご紹介


「誕生石」とは?

誕生石とは、1〜12月の各月に割り振られた宝石のことをいいます。誕生石にはそれぞれパワーや効果があると古くから言い伝えられており、大切にされてきました。誕生石を身につけると石の持つパワーが得られる、幸せが訪れる等と信じられております。現在でも自身の誕生石のアイテムを身につけたり友人やご家族への贈り物に人気です。

12月の誕生石は「タンザナイト」「ターコイズ」です。今回は「タンザナイト」についてご紹介していきます。

 

 

12月の誕生石 -タンザナイト-

タンザナイトの石言葉
知性・冷静・成功



タンザナイトの特徴

タンザナイトの最大の特徴は、何といってもその幻想的で深みのある青紫色の輝きです。
ひと目で人の心を惹きつけるその色合いは、サファイアのような濃いブルーと、アメジストを思わせる優しい紫色が絶妙に混ざり合ったような美しさを放ちます。
この独特の色は、鉱物「ゾイサイト(Zoisite)」に含まれるバナジウムという微量元素によって生み出されるもの。
自然が偶然に生み出した、まさに奇跡のような色彩です。

さらにタンザナイトには、他の宝石にはあまり見られない特徴として、強い多色性(プレオクロイズム)があります。
見る角度や光の種類によって、青・紫・赤みを帯びたワインカラーなど、まるで異なる表情を見せるのです。
昼の自然光では落ち着いたブルー、夜の白熱灯の下ではやや紫が強く浮かび上がり、1つの石の中にまるで3つの宝石が共存しているかのような不思議な魅力を感じさせます。
この色の変化が、タンザナイトを「光の魔法石」「変化を象徴する石」と呼ばせる理由でもあります。

また、タンザナイトは産地が極めて限られていることでも知られています。
現在、世界中で商業的に採掘されているのはアフリカ・タンザニア北部のメレラニ鉱山(Merelani Hills)ただ一か所のみ。
そのため、「タンザナイトはこの地球上で一つの場所でしか採れない宝石」と言われ、希少性の高いプレミアムストーンとして高く評価されています。
鉱床が枯渇すれば二度と新しい原石は得られないため、今後さらに価値が上がる可能性のある宝石でもあります。

硬度はモース硬度6〜7で、ジュエリーとして普段使いも可能ですが、ダイヤモンドやルビーに比べるとやや柔らかめのため、強い衝撃や摩擦には注意が必要です。
そのため、リングなどのデザインでは保護枠がしっかりしたセッティングや、ネックレス・ピアスなど比較的衝撃を受けにくいジュエリーに選ばれることが多いです。

もう一つの魅力は、タンザナイトが心を落ち着かせるような穏やかで上品な輝きを持っていること。
派手すぎず、静かに深く輝くその色は、ビジネスシーンでもフォーマルな場でも上品に映え、世代や性別を問わず身に着けやすいのが特徴です。
その奥行きのある色合いは「知性」「誠実さ」「冷静さ」を象徴するとされ、見る人に安心感と洗練された印象を与えます。


その美しさとストーリー性から、タンザナイトは「人生の転機に寄り添う石」「未来を照らす青い光」としても人気が高く、12月の誕生石や記念日の贈り物として多くの人に選ばれ続けています。



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